2019.05.07
医療ニュース
円錐角膜が高度近視乱視に「誤解」されがちなことに注意しよう
4月27日、康橋眼科視光クリニックが主催した日中医療交流フォーラムが開催された。 日本では「円錐角膜矯正の第一人者」として知られている、道玄坂糸井眼科医院糸井素純院長より学術講演が行われ、日本と中国の多くの眼科医と学者が会議に出席した。 大連市第三人民病院副院長張立軍氏がフォーラムでは、「円錐角膜グローバルエキスパートコンセンサス」という課題について専門家との間で意見を交換した。
統計によると、円錐角膜の発生率は約1/2000であり、主に16〜20歳の若者を中心に発症しやすく、通常両側性である。 人々が円錐角膜に対する認識が不十分であるために、単純な近視または乱視と間違えられ、レンズが近視を矯正することができないようになって始めて、病気に気付き始める。 次の7つの症状がある人は、円錐角膜の可能性を疑ってみる必要がある。
- 正確な検眼の後に眼鏡をかけても矯正が不十分
- 視力の左右差が大きい
- 近視が急に進む
- 乱視度数が2.00以上
- 家族の中に円錐角膜患者の存在
- アレルギー性皮膚炎、喘息および他のアレルギー
- 長期的まばたき習慣ある方
康橋眼科視光クリニック院長俞慧燕によると、現在のところ、円錐角膜に関する人々の認識が低いため、単純な近視または乱視と誤解されることが多いので、円錐角膜の診断は専門の医師と機器が備わった包括的な検査の下で行われる必要があり、最先端前眼部OCT検査でも確認できる。 円錐角膜は明確に診断され且つ、専門の眼科医院で全面的な角膜形態学的検査が行われなければならず、そして症状を綿密に監視されるべきである。 円錐角膜の患者に対して、深刻な症状のために角膜移植が行われることはほとんどなく、多くの場合患者はハードコンタクトレンズを装着することで良好な視力を得ることができ、仕事や生活に大きな影響は無いと考えられる。