2023.02.27
鮮魚情報
お姫様貝 ♡ ハマグリ
2月頃~5月上旬までが旬とされるハマグリは、高級食材のイメージが強いですが、 縄文時代の貝塚からも出土するほど、日本人の食生活に古くから用いられてきました。 [ハマグリのいわれ] 今でも、ひな祭りや婚儀に利用されており、おめでたい食材のイメージが強いでしょう。 所説ありますが、ハマグリなどの二枚貝(1対で2枚の貝を持っているもの)は、昔「お姫様」を意味していました。 ハマグリは対の貝はぴったりと合いますが、他の貝では絶対に合うことがないため 「夫婦和合」「夫婦円満」の意味を持つとされています。 このことから「一人の相手と永遠に仲良く過ごせるように」という親から娘への願いを込めて、 ひなまつりの料理に使われ、同様に 結婚式などに縁起物として振舞われることもあります。 [市場での入荷状況] 日本での生息地は、北海道南部から九州にかけてとされていますが、 昨今国内で採れる量が激減していることから 市場では、中国・台湾・韓国からの輸入ハマグリが増加しています。 国産も”本ハマグリ” “地ハマグリ” と産地によって呼び名が分かれており、 本ハマグリは熊本、三重などの西日本で獲れ、旨味の強さや身の柔らかさが絶妙です。 地ハマグリは茨城、千葉などの関東の海で獲れ、日本産ではありますが 本ハマグリと見た目が異なることから “朝鮮ハマグリ”とも呼ばれます。 本ハマグリよりも三角形に近い形をしており、白茶色い殻が厚く、模様が少ないのが特徴です。 外国産のハマグリも美味しいですが、やはり国産の方が肉厚で加熱時に風味がよく出ます。 地ハマグリ 本ハマグリ [美味しいハマグリの選び方] ハマグリに限らず、美味しい貝を選ぶには “生きているもの” であることが絶対条件です。 その他の確認すべきポイントは下記2点です。 ・叩いたときに、高い音がするもの (鋭く鈍い音がするものは死んでいたり、元気がなかったりすることが多いです。) ・表面にぬめり、光沢があるもの (さらさらとして、白っぽいものは古いものであることが多いです。 [旬の時期に食べたいおすすめレシピ] *お吸い物 ひな祭り のド定番!? ハマグリの身はもちろん、濃厚なだしが最高に楽しめます。 *ハマグリの炊き込みご飯 アサリの炊き込みご飯はよくありますが、ハマグリで贅沢な炊き込みご飯もおすすめです。 お米1粒ひと粒にハマグリのお出しが染みわたって絶品です。 *焼きハマグリ 魚焼きグリルでももちろん美味しいですが、暖かくなったら、流行りのキャンプやグランピングで、いかがでしょうか。 ぜひ 七輪で焼いてジューシーなお出しを口いっぱいに含んでお楽しみください。 【お問い合わせ窓口】 板橋貿易株式会社 食品部 TEL :+81-3-3248-1016(平日 10:00~17:00(+GMT8:00)) FAX :+81-3-3248-1008 E-MAIL: shokuhin@itabashi-trading.com 担当:高山(日本語・英語・ドイツ語)