2024.02.07
鮮魚情報
深海に生息する高級魚 クロムツのご紹介
クロムツは北海道南部~本州中部太平洋岸に分布しており、水深200~500mの岩礁域に生息しています。スズキの仲間で、深海魚です。体色は黒紫で目が大きく、深海魚にしては見た目が奇抜ではありません。近縁種のムツと見分けるのが難しい魚です。ムツと比べると体高があり大きく、60センチ前後に成長します。
「ムツ」という名前は「むつっこい」(脂っこい)という意味で使われる言葉からとられたものであり、その中でもクロムツは体色が黒っぽいことから「クロムツ」という名前がついたといわれています。クロムツは深海魚で、水揚げされる量が少ないので市場では高値で取引される高級魚です。豊洲では1尾(約1キロ)4,000円~5,000円の相場です。弊社はよく北米向けに長崎産のものをご案内しています。
クロムツの旬は秋から冬でウロコが大きく取りやすく、皮が厚いのが特徴です。
高タンパクで、栄養価が高く、Omega-3脂肪酸を含み、健康に良い食材とされています。良質な脂を多く含んだ魚であり、煮付けは勿論のこと、鮮度の良いものは刺身でもおいしく召し上がることが出来ます。
クロムツの煮付け
クロムツは獲れる量が少ない反面、その味わいはどんな料理にしてもトップクラスです。
鮮魚店の店頭に並ぶことが少ない魚ですので、もし入荷があった場合などは、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。
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