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2024.09.12

医療ニュース

セカンドオピニオンは、治療への新たな希望!

この度、板橋貿易 瀛の医療チームに 、5 歳の患者様のご家族からセカンドオピニオンのご依頼がありました。


お子様は、過去に生後10ヵ月で川崎病と冠動脈拡張症を患い、北京の病院に入院されたとのことです。ガンマグロブリンパルス療法及び、高用量アスピリン服用等の総合的な治療を受けて退院。その後も定期的な再検査が行われましたが、病状は安定し、徐々に回復していたとのことでした。

しかし、2024年4月、運動負荷心電図でST変化が見られ、冠動脈超音波検査では冠動脈の拡張が認められました。
中国の医師からは、患者様の心筋虚血を考慮し、アスピリンの服用を再開するとともに激しい運動を避けるように言われたとのことです。

ご家族は、現在の冠動脈の拡張状態はどうなっているか、現在の治療法は適切なのか。子供はアスピリンを長期間服用できるのか、アスピリン以外に薬の選択肢はあるのか、運動制限の程度どの程度か…など、一連の疑問や懸念について、日本の小児心臓専門医の意見を聞きたいということでした。

皮膚粘膜リンパ節症候群としても知られる川崎病(KD)は、1967 年に日本の小児科医川崎富作氏によって最初に報告され、川崎病と名付けられました。

通常、乳児や5歳未満の子供に発生する原因不明の血管炎で、川崎病の小児は重度の心血管後遺症、特に冠動脈異常のリスクがあり、小児の後天性心疾患の主な原因にもなります。

瀛の医療チームは、まずご家族に十分なヒアリングを行い、患者様の病状や日本での治療に対する具体的な要望を把握し、すべてのデータをまとめた「医療情報提供書」と質問リストを作成しました。
合わせて、川崎病の治療経験が豊富な、国立成育医療研究センター循環器科の金基成(キム・ジチェン)医師の受診予約を行いました。

 

セカンドオピニオン当日、患者様は国立成育医療研究センターにて金先生の診察を受診されました。
胸部レントゲン検査、心電図検査、さらに金先生ご自身が心エコー図を撮影し、運動負荷心電図検査も行いました。

 

結果、運動負荷心電図は正常で、心エコー検査でも明らかな冠動脈瘤は認められませんでした。
金先生からは、中国での検査結果も考慮の上、もうアスピリンを服用する必要はないということと、運動制限も必要ないだろうというお話があり、3ヶ月後に再診ということになりました。
アスピリンの服用中止と運動の制限がなくなったことで、お子様がよりのびのびと生活できることになります。

 

セカンドオピニオンの後、患者様のご家族は、丁寧で詳しい診療に安心して受診することができたととても喜ばれていました。
私たち瀛の医療チームも、お子様の健やかな成長を、ご家族、医師と共に見守って参ります。
セカンドオピニオンは、医師の治療方針に疑問や不安をお持ちの方に受けていただくことで治療の選択肢が増え、納得できる方法を安心して選べることに繋がります。
現在、お悩みの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度瀛の医療チームにご相談ください。

 

 

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